クー太郎のブログ

40代ひきこもりです。自立へ向けて京都の支援施設で活動しています。

2018年6月28日(木)の記録

 

  「今から家庭訪問するんだが、一緒に行くか?」「邪魔にならないのであれば、ぜひ行かせて下さい」。急遽、山田さんに同行させて頂く事になりました。しかし訪問先のYさんに、僕がご自宅へ伺うことの了解を貰ったわけではないので、その点は気がかりでした。

 現地へ着くと、Yさんとご両親は快く僕を迎え入れてくれました。お父様とお母様が深々と頭を下げて挨拶してくださるのですが、サポートする経験や能力の無い自分の実態を考えると申し訳ない気持ちになりました。と同時に失敗は許されないとも思いました。Yさんは40代半ばなので、僕と同世代です。Yさんから、ご自分の過去から現在、そして今後の見通しを聞かせて頂きました。語られた内容は苦しい過去、苦しい現在、苦しい今後の見通しでした。大変失礼な言い方になりますが、一般的に「40代ひきこもり」ともなれば、良くも悪くも年季が入っています。親との確執、病院通い、就職活動に転職、失業などは一通り一段落しています。一段落と言っても解決したわけではないのですが。そして現在は万策尽きて、残る選択肢も少なくなっていることでしょう。Yさんも同様でした。

 今更ですが40代50代の集える場所の必要性を感じました。その後、自然な流れで、僕自身の過去から現在に至るいきさつも聞いて頂き、打ち解けた雰囲気になりました。後半にお母様が「息子には今を楽しんで欲しい」という旨の話をされました。その言葉の奥には、親と子が共に苦しんできた長い時間を感じました。